AZ-1

AZ-1のオーディオのヘッドユニット交換

今どきCDオーディオだったので

 レストア修理から戻ってきて、その他の不具合について色々手直しを進めております。前回は扉を閉めるたびにサイドミラーの角度が変わってしまうという症状を直すために、サイドミラーのヒンジ部分のゆるみを締め直すというお手軽修理を行いました。

 で、今回はレストア作業から戻ってきた時に既に気が付いていたのですが、「オーディオの音が出ていない」という症状を直していこうと思った次第です。ヘッドユニットには電気が来ていて普通に起動→CD再生が行われている様なのですが何故か音が鳴らないんです。レストアするくらいですから何年もエンジンをかけていなかった為、ユニットの音源出力部分がこわれちゃったかな?と思って、自宅に保管してあった1DINサイズのヘッドユニットと交換する事にしました。

ポイント

 結論から申しますと、音が出なかったのはヘッドユニットの不具合ではなくて、以前から増設していたリアスピーカーの配線をシートの取付金具が挟み込むように取り付けられていて、スピーカー配線が断線してしまった為に音が鳴らなくなっていました。レストア修理の時またはその後の洗車の時にシートを取り外して、戻すときに配線を挟みこんでしまったみたいですね。それに気づいた時には「マジか!」と叫んでしまいました。
 ヘッドユニットを交換しても音が鳴らず、電源はきてるのになーって思って、試しにリアスピーカーの配線を取り外すと音が鳴ったので、へ?と思いつつ配線を辿っていくと金具に挟まれてつぶれている場所が・・・。この部分を修復して接続しなおしてみるとしっかりと音が鳴るじゃないですか・・・。今どき、自分でスピーカーの増設を行う機会ってそうそうない訳ですが、まさか、一本の配線が断線しただけですべてのスピーカーから音が出なくなるとは思いもよりませんでした。ただ、この経験を今後に生かす機会もそうそう出くわす事はないでしょうが・・・。

ヘッドユニットの交換

 AZ-1のオーディオユニットを交換する場合は、メーターフードと一体となってるインパネを取り外す必要があるのですが、インパネといえば、ネジと爪で止まっていて取り外すのに大変というイメージがありますが、AZ-1のインパネはネジ3本だけでとまっているという非常に取り外しやすいシンプル構造なので悩むことなく取り外す事ができます。

AZ-1のオーディオは1DINタイプの開口部しか空いていないので、今どき?なカーナビはまず取り付けられません。さらに、かなり大きな灰皿がついている所が時代を感じさせる部分だったりするわけですが、このオーディオを囲んでいるパネルがガバッと取る事ができるんです。自分の車には、後付けの水温系/油温計とブースト系と取り付けているので、インパネ脇に2本コードがはしっているのでまずはこれを取り外す必要があるのですが、この辺は、メーターフードが両面テープでくっついてるだけなので、さくっと取り外してインパネを外します。

 そういえば、カーオーディオがSONYでした。今はカーオーディオ市場から撤退してしまったブランドの一つになってしまいましたね。現在こういったカーオーディオメーカーは何社くらいあるんですかね。

 CDデッキだと思っていたら、CD-Rに書き込んだMP3も読み込んでくれるタイプだったようです。20年近く前のオーディオのはずなので、中々いいタイプのものが取り付けてあったようです。

 作業中写真が取れなかったので、いきなりインパネパネルが取り外され、オーディオが抜き取られています。ここからがオーディオユニットのめんどくさい所なんですが、この写真の状態ではマツダ純正のカプラーとSONYのオーディオユニットの間にはオーディオハーネスが挟まっていて、電源・イルミ・スピーカー(…他何かあったかな)などがごちゃごちゃと繋げられています。ハーネスとオーディオ接続はギボシ端子で繋げられているのですが、これを全部取り外して、交換するオーディオユニットの接続端子に接続し直していきます。それぞれ配線の色が分かれているのですが、以前取り付けて20年以上経過しているので、ケーブルの色がかなり色あせてて、これ何色?と悩みながら繋げていきます。

ナビック(NAVC) マツダ車用配線コード (24P) NBC-524Z

 で、再び場面は飛んで、これが新たに取り付けたオーディオユニットになります。カロッツェリアのMP3対応CDユニットになります。このオーディオはUSB端子付きで、USBメモリーにMP3を入れても音楽が再生される・・・今なら普通というか今更USB?となりますが、このユニットもなんだかんだ10年以上前の代物なので当時としては画期的だったんですけどね・・・。USBメモリーはSDカードと違って規格で詠める読めないが出ないのがいいと思うんです。

 さてインパネを戻してみました。ヘッドユニットは長い期間放置されたままだったので、かなり埃が付着してしまっていますが、SONYがシルバーパネルに赤色の指し色だったのに対し黒色に青色が指し色と一気に雰囲気が変わったかと思います。

 ただ、カーナビですらスマホ・・・というかGoogleマップに押されている昨今、新車ではディスプレーオーディオがどんどん採用されている中、こうした1DINユニットは正直そんなに市場がないようで、今売られているモデルの発売開始時期を見ると、もうそろそろ10年ちかくになる物が大多数を占めている様です。

カロッツェリア(パイオニア) カーオーディオ DEH-5500

 2万円以下でUSB対応、Bluetooth対応のユニットが買えるんですから、めっちゃお買い得な感じがするんですが、1DINしか空いていない車って今まず見かけないので、需要がかなり薄くなっているんでしょうね。

交換を終えて

 交換を終えて、試しにエンジンをかけてオーディオを確認しますよね・・・。でも、音が鳴らない時には、マジか・・・・と打ちひしがれてしまいました。オーディオ代えても音が鳴らないとなると、スピーカーの問題なんだろうなと、冒頭にも述べていますが、リアスピーカーの配線を辿っていくと、断線・・・。

 修復後、何事もなく音楽が鳴っているのですが、もしかしてオーディオユニットは交換する必要なかったという事なのか?狭いAZ-1の車内で30分以上も格闘していたのは何だったんでしょうか・・・・。ただ、USBで気軽に音楽が聴けるようになったのは満足なんですけどな・・・。今更いちいちCD-Rで焼きだすのがめんどくさい・・・。

AZ-1 LIFE

ー修理記事ー

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