AZ-1の宿命の一つ「サイドミラーのゆるみ」
バブルの申し子「AUTOZAM AZ-1」のほぼレストア修理が完了して、何年振りになるのか忘れてしまいましたが、車検を通して公道を走れるようになりました。長き冬眠に入る前までは、まったく気にした事がなかったのですが、今回復活して近くを走っていると、すぐ運転席側のサイドミラーが下を向いてしまうんです。
バブルの申し子のはずなんですが、AZ-1のミラーは電動調節機構なんてついていない、ハンドパワーによる調整機構となっています。調べてみると、このサイドミラーはバブルの頃販売されいた「キャロル」とう車種のサイドミラーを流用したものなんだとか。サイドミラーだけ円形となっていてデザイン的にどうなの?と思っていたのですが、円形デザインの極致ともいえるキャロルの部品の流用という事で、納得はしたのですが、なんでキャロルのミラーを流用する気になったんだという疑問は残っています・・・。

メインターゲットがAZ-1とは真逆的な存在のキャロルになります。ワゴンRが発売される前は、アルト・ミラ・ミニカ・トゥデイ・レックスといった軽乗用車がメイン車種となっていましたね。この軽乗用車にマツダは十数年ぶりに新車を投入して復活します。その投入された車がキャロルになるわけですね。
このキャロルのデザインは現在でも十分通用すると思うんですけどね。
で、このキャロルと共用となっているサイドミラーはヒンジ式となっていて、ミラーを調整しようとするとミラカバーごとがっつりと向きを変えるデザインとなっていました。その為、へたに助手側のミラを折りたたんでしまうと調節がめっちゃめんどくさい事になります・・・まあひと昔前のサイドミラーはそんなものだったはずなんですけどね。
たぶん、ノーマルのヒンジ式ドアであるキャロルでは問題は発生しなかったんでしょうが、ガルウィング式のAZ-1に搭載するとそのヒンジ部分のゆるみが非常に問題となってきてしまいます。ヒンジ式とは比べ物にならない衝撃が加わるガルウィングでは、ヒンジ部分のネジに相当なストレスが加わるはずで、これが徐々に緩んできてしまうわけですね。
このネジのゆるみのおかげで走っていると全く予期していない場所を移してしまう事になったサイドミラーのヒンジ部分のネジの増し締めを行ってミラーが勝手に動かないようにするのが今回の修理になります。
さっそく修理していきます。
サイドミラーのヒンジ部分を保護しているゴム製の蛇腹パーツをめくると、その先にヒンジを停めているボルトとナットがちょっと見えにくいですが現れます。

このナットが緩んでいるので、ソケットレンチを使って増し締めするのが今回の修理になります。今ではダイソーでもソケットレンチが販売される様になって、こうした修理も非常に敷居が低くなりました。(ダイソーを始めとする百均ショップの工具も最近の物はたいぶ品質がよくなって耐久性も上がってきましたね。それこそ一昔前は極端なこと言えば使い捨て工具という感じだったですからね。)
このヒンジ部分に使わてているボルト&ナットのサイズは「 8mm 」になります。この8mmはいろんな場所で使う機会があるサイズの一つなのでソケットレンチセットなんかでそろえた場合、ほぼ入っているサイズのはずです。

用意したソケットレンチ8mmを上記写真の様に、下側からジャバラパーツをよけながら差し込みます。あとは、ミラーの緩み具合を確認しながら増し締めをして、決まったアングルが保持できそうなことを確認できた、ジャバラパーツを元通りにして修理完了です。
片側5分もかからないお手軽修理です。
AZ-1 LIFE