旧跡を巡る

次郎柿原木

 柿と言えば「富有柿」と並んで柿の代表とも呼ばれるのが「次郎柿」になります。(森町周辺では「治郎柿」という名で出荷されているそうです。)今回の旅で訪れている静岡県周智郡森町にはこの次郎柿の原木(治郎柿原木)が存在しているという事で「天宮神社/紹介記事」を参拝した後、訪れてみる事にしました。

原木を目指して

天宮神社から太田川に沿って県道58号線を南下していきます。途中、森川橋西交差点を右折すると大体100m程先に「本町交差点」があります。この本町交差点の手前に路地があってこの路地を進んだ先に今回お目当ての「治郎柿原木」があります。路地入口には小さな案内看板が設けられているので、本町交差点近くではこの看板を探してみてください。

次郎柿原木

 路地を進んでいくと、前面に駐車場が設けられた次郎柿原木が植えられている場所に到着します。しっかりと「治郎柿原木」と彫られた石柱が据えられています。おくの竹柵で囲まれた一本の柿の木が原木の様です。

 「1844年に森町に住んでいた「松本治郎」は太田川で柿の苗を見つけ、自宅に植え育てたそうです。結実した実を食べてみると渋みがなく非常に甘い柿だったという事で、あっという間にこの枝が接ぎ木されて近隣に広まった。」とあります。

 治郎柿は突然変異種だったのか、それとも大雨か何かで山中から流されてこの地に流れついた未知の柿の苗だったのか・・・。真相は分かりませんが、なんにせよ次郎柿の原木がいわば偶然発見され、その後これだけ広まったという事実には驚愕です。

 是非皆さんも森町を訪れる事があれば是非この場所にも立ち寄ってみてください。

地図で所在地を確認

施設名治郎柿原木
所在地静岡県周智郡森町森五九八

-旧跡を巡る