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関神社(三重県亀山市関町)

2026年1月9日

神社情報

神社名関神社
鎮座地三重県亀山市関町木崎六七五番地
御祭神天照大御神
味内宿禰
伊邪那美命、天太玉命、天手力男命、大山祇神、火之迦具土命、菅原道真、木花佐久夜比賣命、倭比賣命、生井神、石凝姥命、金山比古命、応神天皇、天兒屋根命、月夜見命、天津彦根命、活津比古根命、熊野久須毘命、多紀理比賣命、栄井神、市寸嶋比賣命、大己貴命、建速須佐之男命、白山比賣命、武内宿禰、保食神、大山咋命、宇迦之御魂命、天宇受賣命、天忍穂耳命、天穂日命、多岐津比賣命
創 建不詳
社格等村社
神名帳延喜式神名帳 伊勢国鈴鹿郡 大井神社二坐
延喜式神名帳 伊勢国鈴鹿郡 片山神社
文化財
例大祭七月二十日前後の土日
境内社
URLhttp://kyoka.mie-jinjacho.or.jp/shrine/%e9%96%a2%e7%a5%9e%e7%a4%be/
御朱印
参拝日:2025-12-30

御由緒

 関神社は明治四十二年(1909年)七月二十三日、旧関町内に鎮座する村社である熊野皇大神社、笛吹神社、宇佐八幡宮、大井神社の四社が熊野皇大神社に合祀され、九月に関神社に改称してます。この合祀以前から関町内の神社の合祀が進められており、最終的に一社にまとめられた形になります。

合祀の流れ

  • 宇佐八幡宮:明治四十年十月十三日合祀
    • 久我字土山田鎮座 無格社:山神社
    • 久我字高瀬鎮座 無格社:山神社
    • 久我字白石鎮座 無格社:白石神社
    • 久我字木俣谷鎮座 無格社:津島神社
    • 久我字大谷鎮座 無格社:愛宕神社

白石神社の御祭神

久我地区は平安時代末期、平清盛を筆頭に「おごる平氏」と言われるようなまさに平氏の天下だった嘉応二年(1170年)に起きた「殿下乗合事件」において当事者の一人である清盛の孫「平資盛たいらのすけもり」は伊勢国に配流され住んだ場所になります。配流は五~六年ほどだとされ、この間にこの地の娘との間に「盛国」という子をもうけたと伝わっている。

資盛が配流の時、父から賜った熊野産の白石三個を持参したが、この地に安置した所成長して大石になったので、後にこの石を御神体として祀ったのが白石神社の草創であると伝えられています。昭和十三年に発刊された「関町郷土誌」には白石神社の御祭神は「平資盛」であると記されているのですが関神社の御祭神の中にこの名前が無い所から他に主祭神が祀られていたのかもしれません。

ちなみに、盛国の子「実忠」は伊勢、伊賀に潜伏していた平氏残党が元久元年(1204年)に蜂起した「三日平氏の乱」で功をあげ伊勢鈴鹿郡関谷の地頭職を与えられ、関氏を称する様になり「関氏の始祖」であるとされる。

  • 熊野皇大神社:明治四十年十月二十三日合祀
    • 木崎字藤鎮座 無格社:白山社、富士社
    • 同   鎮座 無格社:日枝社
    • 木崎字墓野尾鎮座 無格社:富士社
    • 同     鎮座 無格社:天満社
    • 木崎字北野鎮座 無格社:愛宕社、多賀社、須佐之男社
    • 同    鎮座 無格社:愛宕社
    • 同    鎮座 無格社:山神社
    • 木崎字古河上鎮座 無格社:富士社
    • 同     鎮座 無格社:須佐之男社
    • 木崎字三日城鎮座 無格社:山神社
    • 木崎字金剛寺鎮座 無格社:愛宕社
    • 木崎字茶屋鎮座 無格社:津島社
    • 同    鎮座 無格社:津島神社
  • 笛吹神社:明治四十年十二月二日合祀
    • 新所字東町鎮座 無格社:田中神社
    • 新所字白山鎮座 無格社:金刀比羅神社、山神社
    • 新所字権多羅鎮座 無格社:天御中主社、山神社
    • 新所字会下垣内鎮座 無格社:山神社
    • 新所字東町北鎮座 無格社:天神社、愛宕社
    • 新所字西町北陳座 無格社:須佐之男社、稲荷社、山神社
    • 新所字権現鎮座 無格社:冨士社
    • 新所字芋ヶ平鎮座 無格社:山神社
    • 新所字西畑鎮座 無格社:山神社
    • 新所字八丁塚鎮座 無格社:弁天社
    • 新所字東町北 無格社:須佐之男社
  • 大井神社:明治四十一年二月九日合祀
    • 古厩字片山鎮座 無格社:片山神社、蘭神社、愛宕神社、山神社
    • 古厩字北畑鎮座 無格社:御井神社
    • 古厩字宝路鎮座 無格社:大井神社、津島神社

式内社:片山神社

古厩字片山に鎮座していた片山神社は「延喜式内社:片山神社」の論社となっています。Google先生に「式内社 片山神社」を聞いてみると、鈴鹿峠の山中に鎮座する「片山神社」を教えてくれるので、合祀されたこちらの片山神社は中々検索で出てこないのですが、鎮座地の状況や「片山」という地名が残っているなどの点から有力な論社となっています。

式内社:大井神社

古厩字宝路に鎮座していた大井神社は「延喜式内社:大井神社」の論社となっています。御祭神は罔象女命・埴安姫命であるとするが、関神社の御祭神の中にこの二柱の神名は見当たりません。明治になり月夜見命と倭比賣命に定められたと鈴鹿関町史に記されています。

  • 笛吹神社:明治四十一年二月十日合祀
    • 境内社:神明社、春日社三社、大山祇社、愛宕社
  • 熊野皇大神社:明治四十一年二月十六日合祀
    • 境内社:出羽社、天満社、秋葉社、金刀比羅社
  • 熊野皇大神社:明治四十二年七月二十三日合祀
    • 笛吹神社
    • 大井神社
    • 宇佐八幡宮

熊野皇大神社の由緒

 関氏の祖とされる平実忠(関実忠)が紀伊国熊野坐神社より勧請し創建した神社であるとし、境内の熊野杉はこの時に熊野から移植したものと伝えられている。慶長年間(1596-1615年)には亀山城主関長門守一政が神領として一反七畝を寄進。主祭神は伊弉冉尊。

御祭神

  • 天照大御神
  • 味内宿禰

配祀神

伊邪那美命、天太玉命、天手力男命、大山祇神、火之迦具土命、菅原道真、木花佐久夜比賣命、倭比賣命、生井神、石凝姥命、金山比古命、応神天皇、天兒屋根命、月夜見命、天津彦根命、活津比古根命、熊野久須毘命、多紀理比賣命、栄井神、市寸嶋比賣命、大己貴命、建速須佐之男命、白山比賣命、武内宿禰、保食神、大山咋命、宇迦之御魂命、天宇受賣命、天忍穂耳命、天穂日命、多岐津比賣命

 関神社の御祭神は天照大御神他三十二柱となっており非常に多くの御祭神をお祀りしています。これは明治時代の三重県では全国でも屈指の神社の合祀が進められた結果であり、合祀された神社には延喜式内社の論社も含まれるなど「合理化の名の元では歴史は無意味」的な感じで中々強引な合祀が行われていた感じがします。

明治五年(1872)頃、この神社は熊野皇大神社と呼ばれていた。関氏の祖、実忠が紀伊国熊野座神社の分霊を勧請したものと伝えられ、境内の梛の木は、それに縁があるものと思われる。
江戸時代には、熊野三所大権現と呼ばれた。元和七年(1621年)修造、その後寛永十四年(1637年)更に元文四年(1739年)にも大修理が行われた。
又、明治時代まで新所にも、笛吹大神社があり江戸期、笛吹大明神と呼ばれ、もと鈴鹿山麓の総社として加行山に鎮座されていたが、文明十一年(1479年)各郷が分離して新所村のみの氏神となった。
その他古厩に大井神社、久我に白石神社、宇佐八幡宮等周辺に小祠が多数あったが、明治四十二年(1909年)七月二十三日に合祀され、同年九月関神社と改称された。昭和二十七年(1952年)十二月一日「宗教法人」関神社となった。

参拝記

 宿場町の雰囲気を今もなお色濃く残す「関宿」の街並みから少し北に入った所に鎮座しているのが今回紹介する「関神社」になります。この関宿周辺には国の指定史跡になった「鈴鹿関跡」や聖武天皇の東国巡幸の時の「赤坂頓宮跡」などあることから見ても飛鳥時代からこの場所は交通の重要地点となっていたようです。そんな場所に鎮座する関神社は明治時代の強引な神社統合によって関宿というか関町の鎮守社となっています。

 石垣と瑞垣で囲まれた境内は太鼓橋、石造灯篭一対、社号標、石造神明鳥居が据えられた境内入口が設けられています。元々は「熊野皇大神社」という社名からわかる様に熊野神社として伊弉冉尊を主祭神とする神社でした。

 三重県では明治時代に神社の合祀が他県と比べてかなり強引に推し進めた様で、神社の御祭神の柱数がかなり多くなっている神社が多い事が特徴となっているかと思います。愛知県出身の自分から見ると引っ越してきてから神社巡りを始めた時、「話に聞いていたけど、この御祭神の柱数は異様だな。」って感じてしまいました。関神社の御祭神が三十三柱となっている事からもその特異性は感じられるかと思います。

 切妻銅板葺木造四本柱タイプの手水舎になります。

 明治期生れと思われる狛犬一対になります。

 関神社の境内は二段造となっていて、社殿が鎮座する上段部分には石造明神鳥居(二の鳥居)が据えられています。

 参拝したのが年も押し迫った12月30日だったので、境内は年明け準備がかなり進んでいて門松が据えられていました。

地図で鎮座地を確認

神社名関神社
鎮座地三重県亀山市関町木崎六七五番地
最寄駅鉄 道:JR西日本 関西本線「関駅」徒歩10分
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