神社情報
神社名 | 砥鹿神社・奥宮 |
鎮座地 | 愛知県豊川市上長山町本宮下四番地 |
御祭神 | 大己貴命 |
創 建 | 不明 |
社格等 | 国幣小社 |
神名帳 | 延喜式神名帳:三河国宝飯郡 砥鹿神社 三河国神名帳:正一位 砥鹿「大菩薩」大明神 |
文化財 | 県指定:砥鹿神社奥宮の社叢 |
例大祭 | 二月六日 |
境内社 | 守見殿神社(御祭神:大己貴命の和魂) 乙女前神社(御祭神:大山祇命、天鈿女命、少名彦名命) 荒羽々気神社(御祭神:大己貴命の荒魂) 八柱神社(御祭神:田心姫命、湍津姫命、杵島姫命、天忍穂耳命、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野櫲樟日命) |
URL | https://www.togajinja.or.jp/ |
御朱印 | ○ |
参拝日:2021年12月22日 |
御由緒
当サイト「砥鹿神社・里宮」の紹介記事の中でも述べていますが、「大宝年間(701年〜704年)、文武天皇の病を治癒祈願の勅使・草鹿砥公宣くさかどのきんのぶが煙巌山 (鳳来寺)の勝岳仙人に祈願を依頼する為に遣わされた時、三河山中で道に迷ってしまうが、この時老翁に出会い、その導きによって無事仙人の元にたどり着くことができた。祈願が行われ、無事天皇の病も平癒されたという。文武天皇はこの老翁に礼を尽くす為、再び草鹿砥公宣が派遣された。老翁と再会した公宣は老翁の望みを聞き、老翁が清流に投げ込んだ衣の袖が流れ着いた場所を宮居と定め七重の棚を作り七重の注連縄を引廻らして斎き祀った。」というのが砥鹿神社の創建の由緒になるようです。
そして、砥鹿神社の奥宮が鎮座する場所はまさに老翁と出会ったとする本宮山になります。

本宮山山頂の駐車場には、「みちのり」という題名の鹿と童子のブロンズ像が据えられています。裏側に書かれた説明書きを読むと、「草鹿砥公宣が山中で迷っている時に突然童子が現れて煙巌山への道のりを教えた。という逸話を題材にしている。」と書かれています。(鹿はこの辺りに数多く生息しており神に仕える動物であるという事らしいです。)
ん~、老翁と童子ではあまりにも違いすぎやしないかい?
参拝記
砥鹿神社奥宮に至る参道は大きく分けて2ルートあります。一つは徒歩で・・・もう一つは車で・・・それぞれ出発地点が異なるので注意?が必要です。
徒歩で奥宮に向かう
県道21号線を新城方面に向かって北上していくと、上記のような看板が現れます。「本宮山登山道」となっていますが、この登山道が砥鹿神社・奥宮への参道となっています。登山口から奥の宮まで大体片道1時間~2時間くらいらしいですが・・・。この登山道入口の周辺に何ヶ所か駐車場が用意されているので、こちらで車を停めて参道入口に向かう事になります。

こちらが砥鹿神社参道入口(本宮山登山道入口)になります。ここから奥宮まで山登りになります。
扁額が掲げられた明神鳥居と、砥鹿神社奥宮の社号標が据えられた入口になります。

丁度写真を撮影していたら、今から奥宮まで行かれる方とすれ違いました。毎週本宮山登山を楽しんでいるんだとか・・・。すごすぎますね。
車で奥宮に向かう
車で奥宮に向かう場合、旧本宮山スカイラインの山頂に設けられた駐車場に向かう事になります。いつだったから無料となって気軽に奥宮にむかうことができるようになりましたね。

駐車場に車を停めると駐車場の隅にこの看板が設置されている事に気付くと思います。そして奥宮方面には矢印に従って写真で左にむかって歩いていきます。

こんな感じの山頂部分を切り開いたような砂利敷きの道を進んでいきます。因みに上記写真を撮影している場所を振り向いた方向には本宮山の山頂へむかう登山道が伸びています。

奥宮方面に進んでいくと赤い鳥居が据えられています。更にこの先に進むと

こちらの入口にも扁額の掲げられた明神鳥居と社号標が据えられています。この先から神域になるっぽいです。
狛犬

表参道の石段脇に据えられた狛犬一対になります。阿吽で彫った人が異なるのか?っていうくらい表情が違う気がします。撮影した角度なのかな・・・。
社殿

入母屋造桧板葺平井入りの拝殿を有する社殿になります。苔のつき方とかこれぞ山間の社伝といった雰囲気ですね。
境内社
八柱神社 守見殿神社 乙女前神社 荒羽々気神社
里宮の境内社としても守見殿神社、荒羽々気神社の両社が鎮座していたかとおもいます。この両社とも御祭神は大己貴命となっています。守見殿神社が和魂、荒羽々気神社が荒魂をそれぞれ祀っています。特に、健脚の神として参拝される方が多くいるという荒羽々気神社はこの地域独特の神社であると聞いた事があります。以前参拝したときは、荒羽々気神社の社に参拝者の方達が奉納した草鞋が数多く架けられていた記憶があるんですが、今回参拝した時は無くなっていたので、もしかしたら年末のお焚きあげで外された後だったのかな?

八柱神社のちかくには「天の磐座」があります。こういった巨石には人を引き付ける何かがあるのかもですね
岩戸神社

本宮山駐車場から奥宮に向かって歩いている途中に、赤い鳥居が据えられた岩戸神社遥拝所がありました。
この岩戸神社が奥宮の境内社なのかどうかはよくわからないのですが、こちらにも参拝していく事にしましょう。

先ほどの遥拝所から山道を歩いて行っても岩戸神社にたどり着けますし、一度駐車場に戻ってきた道を反対に歩いてくと、岩戸神社の鳥居が見えてきます。

鳥居を潜って石段を下っていくと「天の磐座」と掲げられた巨石が現れます。この岩の麓の我間に岩戸神社が鎮座しています。この岩戸神社に向かうには、磐座を中心に右に進むと女坂、左に進むと男坂と呼ばれる参道を進んでいきます。ただ今は男坂は閉鎖されているっぽいですね。

以前来た時はここの部分に鎖が撃ち込まれていて、鎖を頼りによじ登っていくのが男坂だったはずなんですが、鎖は取り除かれてしまっています。

そして岩の割れ目の奥で奉斎されているのが岩戸神社になるようです。神社というより山岳信仰の神を祀っている感じですね。
富士山遥拝所

富士山遥拝所という他の神社では中々見かけない遥拝所が据えられています。この名が示す通り、鳥居が示す方向を望むと富士山を望むことができるということでしょうか・・・。

かすかに、山々の奥に雪化粧の富士山を望むことができました。ここから富士山を望むことができる確率ってどれくらいなんでしょうかね。
本宮山山頂へ

本宮山の山頂は砥鹿神社奥宮から非常に近くにあります。非常に絶景が広がっているので是非皆様も奥宮に行かれた際には登ってみる事をお勧めします。

豊橋平野?と知多半島、そして三河湾が眼下に広がっています。神社を参拝しているとこうした絶景ポイントに出会う事が多いので、ぜひ神社巡りをしてみてくださいませ。
駐車場から奥宮への参道との分岐点 この橋で本宮山スカイラインをオーバーパス 橋を越えたら一気に上り坂が・・・ 三角点
地図で鎮座地を確認
神社名 | 砥鹿神社・奥宮 |
鎮座地 | 愛知県豊川市上長山町本宮下四番地 |
最寄駅 | のんほいバス本宮線「ウォーキングセンター」登山口まで徒歩5分 |
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