
大事忍男神とは?
古事記のみに出現する神となり、伊邪那岐命と伊邪那美命における国生みが終了した後、神生みの中で一番最初に出現した神として書かれています。具体的にどういった神なのかは不明となっているのですが、その神名から「大事を終えた(男)神」と考えられ、「国生みを終え、今から神生みが始まる転機を示す神」なのではないかという説があるようです。
ただ、神産みを示す神が男神である事について、古代日本では「女性が子供を生み、男性は子供の認知をする」とする社会通念を示しており、神産みは男性が主体であることを表しているとする説があるようです。
神々のデータ
神祇 | 国津神 |
神名 | 古事記:大事忍男神 |
親 | 伊邪那岐神・伊邪那美神 |
末裔 | ー |
大事忍男神を祀る神社
当サイトでは大事忍男神を祭神とする神社の紹介はありません。
まとめ
この大事忍男神から伊邪那岐・伊邪那美における神生みが始まります。古事記ではまさに怒涛の様に神々が次々と出現する事になり、大事忍男神を含めて三十五柱(四十神)が出現してきます。この神々が生まれる事により、国生みで生まれた大地を装飾するように自然が生まれ、人々が生活する家々が誕生していく事になります。
こうした自然が生まれる事が非常に重要であり、それを示す為に出現した神が大事忍男神であるといえます。