
闇淤加美神・闇御津羽神とは?
- 古事記における表記
- 闇淤加美神 / 闇御津羽神
- 日本書紀における表記
- 闇龗 / 闇罔象
闇淤加美命・闇御津羽神の伝承
闇淤加美神と闇御津羽神は対をなす神になり、水を掌る龍神 と 水を掌る神 という意味を持った神名になります。
非常に特徴的なのは、火の神である火之加具土神の血から水の神が生まれたという点です。この辺りは様々な解釈ができる様で、血と水が同じ液体として連想できる点を挙げる説や伊邪那岐が振り下ろした刀が地面を切り込み渓谷を成し、そこに火之加具土神の血が流れて河川を形成した事から水の神となった説などがあります。
火之加具土神は火伏の神としても非常に有名ですが、その血から様々な神が化生している点を考えると当時の人々が「火」という物を通して自分たちが自然の中で生かされているという感覚を持っていたのではないかなと想像してしまいます。
火之加具土神の血より生まれた神々
十拳劔から滴り落ちた火神の血より生まれた神々
- 石析神
- 根析神
- 石筒之男神
- 甕速日神
- 樋速日神
- 建御雷之男神 (別名:建布都神、豐布都神)
- 闇淤加美神
- 闇御津羽神
火神のからだよりうまれた神々
- 正鹿山津見神
- 淤縢山津見神
- 奥山津見神
- 闇山津見神
- 志藝山津見神
- 羽山津見神
- 原山津見神
- 戶山津見神
created by Rinker
¥3,080
(2025/03/16 22:19:54時点 楽天市場調べ-詳細)
神々のデータ
神名 | 闇淤加美神・闇御津羽神 |
神祇 | 天津神 |
別称 | 闇龗 / 闇罔象 |
親 | 火之加具土神 |
配偶 | |
子 |
備考 |
闇淤加美神・闇御津羽神を祀る神社
- 椎ヶ脇神社
- 静岡県浜松市天竜区二俣町鹿島一番地十四号
-
-
椎ヶ脇神社(浜松市天竜区二俣町)延喜式内論社
-
- 静岡県浜松市天竜区二俣町鹿島一番地十四号
まとめ
闇淤加美神・闇御津羽神と共に火之加具土神の血から生まれた「建御雷之男神」は大国主が治める葦原中国を訪れ国譲りを迫ります。この時、大国主の子で武神とされる「建御名方神」との力比べにおいて圧倒的な力の差を見せつけ国譲りを成し遂げています。
この事は火之加具土神とその子といえる十六柱の神々は身近な自然を成した神々であり当時の人達にとって非常にとても身近でありそれでいて圧倒的な力を持っている存在として崇敬されていた事を示している気がします。