
出雲の神宝
本文
廿六年秋八月戊寅朔庚辰 天皇勅物部十千根大連曰「屢遣使者於出雲国 雖檢校其国之神寶 無分明申言者 汝親行于出雲 宜檢校定」則十千根大連 校定神寶而分明奏言之 仍令掌神寶也
登場した人々
- 物部十千根
- 「先皇の功績」でも登場した垂仁天皇の側近で五大夫の一人に数えられる
- 饒速日命を祖先とし、大和国山辺郡・河内国渋川郡あたりを本拠地とした豪族
- 神武天皇の御代より大王家に仕え、主に朝廷の軍事を管掌したという
まとめ
一時期はヤマト朝廷と並び立っていた出雲国ですが、崇神天皇または垂仁天皇の御代にヤマト朝廷に屈した様で、この時期に出雲国の神宝がヤマト朝廷に献上されています。ここでいう神宝が何を指しているのかはよく分かりませんが、なんとなく国を統治するのに必要だった物だと思います。そう考えると、国の運営の根幹に関係する・・・・という事で、出雲国の神々が大和国に遷座したということかもしれません。
日本書紀を読んでいくにあったって、原文は漢文で書かれているので非常に読み込むのが困難なので、現代語訳されている本が一冊あると助かるかと思います。当サイトでは、戦前から日本書記の翻訳本として有名な岩波文庫の日本書記を非常に参考にさせて頂いています。
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